勉強に仮眠を活用しよう!
目次
はじめに
長時間勉強をしていると、「集中力が散漫になって眠くなる」という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。眠気を我慢しながら勉強をしても、内容が頭に入ってこなくなります。
「寝ると勉強する時間が減ってしまう」と思うかもしれませんが、眠いときには勉強の合間に仮眠を取ることが学習効率を上げるコツです。
ここでは、勉強で仮眠をとるメリットや仮眠時間は何分が適切かなど、上手に仮眠するコツを紹介します。
勉強で仮眠をとるメリット
勉強で仮眠をとるメリットは、集中力を回復できるということです。
人間は、長時間の勉強や集中作業を続けていると、集中力が低下して疲労がどんどん蓄積します。勉強中は目も疲れますし、暗記や計算などで脳も疲れてしまいます。そのため眠くなるのですが、仮眠をとると目や脳を休ませられるので疲労が軽減されてリフレッシュできます。
その結果、集中力が回復することで、より効率的に学習できるようになるのです。
また、仮眠には情報を処理したり記憶力を強化したりするメリットもあります。睡眠には、脳が学んだことを整理し、記憶に定着させるという働きがあります。
この働きは短時間の睡眠でも得られるので、仮眠を取ることで学んだ内容を効果的に処理し、記憶の定着を促進できるのです。
勉強中の仮眠は何分がちょうどいい?
仮眠は、10~30分程度がちょうどいいと言われています。これは、仮眠の時間が長すぎず、深い睡眠に入り込むことを避けられるからです。
人間は90分のサイクルで、浅い眠りであるレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠を繰り返しています。ノンレム睡眠のタイミングで目覚めてしまうと、仮眠をしても眠気が残っている状態なので勉強ははかどりません。レム睡眠のタイミングで起きれば、眠気が残らないのですっきりします。
ただし、睡眠のサイクルは人によって異なるため、正確にレム睡眠のタイミングで起きるのは難しいとされています。90分間仮眠をとると、ノンレム睡眠に入ってしまうこともあるので、仮眠は30分以内が良いといわれているのです。
もちろん、必ず30分寝なければいけないというわけではなく、最適な仮眠時間は個人によって違うので、自分の体や睡眠パターンに合わせて試行錯誤してみることが大切です。自分にとっての最適な仮眠時間が見つかれば、勉強の効率向上や集中力を回復する効果が期待できます。
熟睡はNG!勉強の仮眠のコツ
勉強中の仮眠は学習効率を上げる効果が期待できますが、熟睡すると睡眠モードに入ってしまうので、無理やり起きても集中力を維持できません。
上手に仮眠をするには5つのコツがあるので、これらを踏まえて勉強に活かしましょう。
1. 快適な環境を整える
仮眠をするためには、静かで快適な環境を整えることが重要です。
明るすぎない場所を選び、騒音やほかの人の邪魔が入らないようにします。また、温度や湿度も適切に調整し、寝心地の良い場所で心身ともにリラックスできるようにしておきましょう。
2. リラックスのための準備
仮眠に入る前に、リラックスするための準備を行います。
深呼吸やストレッチ、ヒーリングやリラックス音楽の再生など、自分に合った方法で心を落ち着かせることが大切です。また、五感に刺激を与えるスマホなどデジタルデバイスの使用を避け、静かな環境を作りましょう。
3. ノンカフェインの飲み物を摂る
仮眠前にコーヒーやエナジードリンクなどのカフェインを含む飲み物を摂取すると、眠気の抑制や眠りの質の低下を引き起こす可能性があります。仮眠前にはノンカフェインの飲み物、たとえばハーブティーや温かいミルクなどを飲んで、リラックス効果を高めてください。
4. ベッドや寝具は使わない
人は、ベッドや寝具は寝るときに使うものと認識しています。そのため、ベッドや寝具を使って仮眠をすると、熟睡して短時間で起きられないことがあるので注意しましょう。
リラックスするのは大事ですが、仮眠はソファやイスにもたれたり、床に寝転んだりする程度にしておくのがベストです。
5. アラームやタイマーをセットする
仮眠中に時間を気にしてしまうと、緊張感やストレスを感じてリラックスできなくなります。リラックスできないと仮眠の効果が薄れてしまうので、仮眠する際にはアラームやタイマーをセットしておくことが重要です。適切な時間に目が覚めれば、スムーズに起きることができます。
起きた後は、軽いストレッチなどを行って血流を促進しましょう。血流が促進されると、新鮮な酸素が体内を巡るので、脳の活性化や集中力の向上につながります。
まとめ
テストや受験で結果を出すには、睡眠時間を削って勉強をしなければならないときもあるかもしれません。しかし、睡眠不足になると体内時計のリズムが狂い、頭が十分に働かず学習効率が下がってしまうことがあります。
勉強で仮眠をとれば学習効率低下を防ぐことができるので、テストや受験対策の1つとして仮眠を取り入れてみてください。それでも勉強のことが気になる、不安で眠れないという場合は、学習塾を活用してみてはいかがでしょうか。
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